ハードウェアのトラブルシューティング
このページの内容
物理的な Door & Gate Controller とその錠の配線について、症状別の診断方法を説明します。アクセス拒否、同期の問題、スケジュールなどソフトウェア側の問題については、トラブルシューティングを参照してください。
以下の 2 つのテストで、ほとんどのハードウェア障害を数分で切り分けられます。ジャンパーテストでは配線の錠側が正常であることを、マルチメーターテストではリレーが正常であることを確認します。この 2 つを組み合わせることで、問題が錠の回路、コントローラー、ソフトウェア設定のどこにあるかを判断できます。
錠の配線をテストする(コントローラーを疑う前に)
錠を配線したら、コントローラーを回路から外した状態で錠の回路を確認します。
- コントローラーから Output 端子台を取り外します(端子台は着脱式です)。
- 錠の回路の 2 本の線(M1(コモン)と O1(ノーマルオープン)に接続する線、またはマグネットロックの場合は M1 と C1(ノーマルクローズ)に接続する線)を、短いジャンパー線または伸ばしたクリップでつなぎます。
- 錠の動作を確認します。
- フェイルセキュアのストライク(M1 + O1):線をつなぐと錠が解錠され、ジャンパーを外すと再び施錠されるはずです。
- フェイルセーフのマグネットロック(M1 + C1):線が離れている間はマグネットロックが解放され、線をつなぐと作動するはずです。
錠が反応しない場合、障害は錠の回路にあります。錠の電源が入っていること、配線がリレー配線ガイドの図と一致していること、スナバダイオードが逆向きに取り付けられていないこと(ダイオードが逆向きだと電源がショートします)を確認してください。
マルチメーターでリレーをテストする
リレー自体が切り替わることを確認するには、次の手順を実行します。
- Output 端子台を取り外し、リレーの端子を直接測定できるようにします。
- マルチメーターを抵抗(200 Ω) レンジまたは導通モードに設定します。
- ドアが待機状態(施錠) のとき:
- M1 と O1 の間は開放(導通なし)になるはずです。
- M1 と C1 の間は約 0 Ω(導通あり。数オーム程度は正常です)になるはずです。
- ダッシュボードから解錠を送信し(ドアカード → Open)、保持時間中にもう一度測定します。測定値が入れ替わり、M1–O1 が閉、M1–C1 が開になるはずです。
解錠が実行されたときにリレーのカチッという音も聞こえるはずです(Door open sound が有効な場合はドアのチャイム音も鳴ります)。ダッシュボードでは解錠が許可されたと表示されているのに測定値がまったく変わらない場合は、リレーまたはコントローラーが故障しています。サポートに連絡してください。
Power LED が点灯しない
症状:赤色の Power LED が消灯しており、コントローラーが動作していません。
解決方法:
- PoE 給電の設置:PoE スプリッターの LED が点灯していることを確認します。点灯していない場合は、スイッチのポートが実際に 802.3af PoE を供給しており、PoE 電力バジェットに余裕があることを確認し、Ethernet ケーブルの配線をテストします。次に、スプリッターの DC リードがコントローラーの 12V DC ソケットにしっかり差し込まれていることを確認します。
- DC 電源の設置:電源の出力が 9–36V DC で、プラグの極性がセンタープラスであることを確認します。コンセントと DC リードをテストします。
- 電源に問題がないのに LED が消灯したままの場合は、リードまたはコントローラーが故障しています。ユニットを交換する前に、正常に動作することがわかっている 12V 電源で試してください。
Power LED が点滅している
症状:赤色の Power LED が点灯し続けず、点滅しています。
原因:電源が異常です(範囲外、容量不足、または故障)。
解決方法:直ちに電源を切断してください。再接続する前に電源を交換または修正し、電圧、電流容量、極性を確認します。この状態を引き起こす電源でコントローラーを動作させたままにしないでください。
ダッシュボードでドアがオフラインと表示される
症状:ドアカードに オフライン と表示されます。コントローラーから 5 分以上応答がありません。
解決方法:
- Power LED(赤色の点灯)と Status LED(緑色の点滅 = システム稼働中)を確認します。ユニットが動作していない場合は、上記の電源の確認を行います。
- Ethernet:ケーブルが 1000M ポートに接続されており、ポートのリンクランプが点滅していることを確認します。ケーブルを交換し、別のスイッチポートを試し、スイッチ/ルーターを再起動します。PoE の設置ではデータ経路がスプリッターを経由するため、スプリッターの LAN OUT リードも確認してください。
- Wi-Fi モデル:アンテナが取り付けられていること、ユニットが電波の届かない場所(または金属製のキャビネット内)に移動されていないことを確認します。
- 4G モデル:フェイルオーバーが機能するのは、SIM が装着され(標準 SIM、チップを上向き)、4G アンテナが取り付けられ、設置場所でモバイル通信の電波が届く場合のみです。
- 複数のドアが同時にオフラインになった場合は、コントローラーではなく、サイトのネットワークまたはインターネット接続を疑ってください。
- ダッシュボード側の情報(最終確認日時、IP アドレス、稼働時間)や詳細な診断については、ドアがオフラインと表示されるを参照してください。
解錠しても錠が解放されない
症状:ダッシュボードまたはアプリでは解錠が許可されたと表示されますが、ドアは施錠されたままです。
解決方法:
- コントローラーの音を確認します。リレーがカチッと鳴る(またはドアのチャイム音が鳴る)場合、コントローラーは正常に動作しており、障害は錠側にあります。ジャンパーテストを実行してください。
- 錠の電源が入っていることを確認します。無電圧接点のリレーでは、電源が切れている錠を解放できません。
- 接点の選択を確認します。フェイルセキュアのストライクを O1 ではなく C1 に接続した場合(またはマグネットロックを C1 ではなく O1 に接続した場合)、動作が反転し、まさにこの症状になります。
- カチッという音がまったくしない場合は、マルチメーターテストを実行します。ソフトウェアで許可されていない場合はハードウェアの問題ではありません。拒否の理由についてはトラブルシューティングを参照してください。
ドアが施錠されない / 解放されたままになる
症状:解錠が有効になっていないのに、ドアが誰でも開けられる状態になっています。
解決方法:
- ダッシュボードでドアが解錠に設定されていないことを確認します(メンテナンスモード、または有効な自動解錠スケジュール)。
- 保持時間を確認します。最大の 30 秒に設定されていると、混雑する時間帯にはドアが「常に開いている」ように感じられることがあります。
- 端子の選択を確認します(錠の種類に対して O1 と C1 が入れ替わっていないか。上記を参照)。
- 配線が正しい場合は、錠の故障(ストライクの固着、マグネットロックの保持力低下)を疑います。ジャンパーテストを実行し、錠自体の動作を確認してください。
リレーは作動するがドアが開くのが遅い
症状:リレーのカチッという音はすぐに聞こえますが、物理的なドアが解放されるまでに数秒かかります。
解決方法:錠側の線を直接つなぎます(ジャンパーテスト)。コントローラーを回路から外した状態でも錠の解放がまだ遅い場合、遅延の原因は施錠ハードウェア自体にあります。一部のストライクやゲートコントローラーには、タイマーや遅延機能が組み込まれています。錠のマニュアルを確認してください。ジャンパーでは錠がすぐに解放されるのに、リレー経由では遅い場合は、配線経路に接続不良がないか点検してください。
電源に関する注意事項
- コントローラーには 12V DC 電源(9–36V に対応)が必要です。オプションの PoE スプリッターは 12V 1A を供給します。
- 錠には必ず専用の電源を使用し、錠の消費電流に見合った容量のものを選んで、リレーで切り替えます。コントローラーの電源を錠と共有しないでください。
- フェイルセーフの錠(マグネットロック)には、瞬間的な停電でドアが解放されないようにバッテリーバックアップ付きの錠用電源を使用してください。また、停電中もアクセスが機能し続けるように、コントローラーとネットワーク機器に UPS を導入することを検討してください。
関連ページ
- リレー配線ガイド — 配線パターンと図
- 電源と接続 — PoE とネットワークの設定
- トラブルシューティング — ソフトウェア側の症状(拒否、同期、スケジュール)